知床の自然を守り、伝えるために。
NPOでは、世界自然遺産・知床の豊かな自然と生態系を守り、次の世代へつなげる活動を行っています。また、ガイドツアーや自然学習プログラムを通じて、訪れる皆さまに知床の本当の魅力をお伝えすることも、私たちの大切な役割です。こちらページでは、より多くの方に知床世界遺産の素晴らしさを知っていただけるよう、情報を掲載しています。知床の自然や魅力について、少しでも多く知っていただけたら嬉しく思います。
~知床自然学校の活動~
知床の豊かな海、山、森、川、そしてそこに生息する動物たちに囲まれて過ごす自然を大切に自然に溶け込んで自然と一つになるそんな自然を心から満喫できる学校です。夏場はシーカヤックや森の散策、冬は流氷を観たり冬の知床を満喫できます。ホテルの前には色々などうぶつの森の足跡が発見出来たり自然の中でしか味わう事が出来ない時間を過ごせます。
遊ぶ ~シーカヤック~
知床の自然を知るためには、自然の中で遊ぶのが一番、その中に身をおいて目いっぱい楽しんでこそ見えてくるものがあります。
食べる ~岩尾別ユースホテル~
その土地を知るのに、その土地のものを食べるというのは大事なことです。北海道の知床でしか食べられないもの、そして命を頂くということ…、もちろん美味しいですよ。
守る ~森づくり~
知床の豊かな自然に遊ばせてもらい、その恵みを頂いたらか、ちょこっとだけその恩返しに、そしてできることなら次世代へと残すため、私たちは循環する生態系の基礎となる森作りを行っています。
学ぶ ~自然の中で~
知床で楽しく遊んで、美味しく食べて、森を守って知床って良いな、自然って楽しいなって、興味を持ってもらえることが学ぶことの第一歩になります。
その興味を持ってもらえるよう、ツアーや宿泊を通してお手伝いいたします。
~知床半島エコアドベンチャーツアー~
海と山を見なければ知床は分からない!カヤックで海を…縦走で山を…
動力船での上陸が禁止され、また道路のない知床半島先端部へはシーカヤックが一番。知床岬を往復し、自然とシーカヤックそれぞれの素晴らしさを十分に楽しめるツアーです。また、各上陸ポイントでは海洋ゴミ回収、ビーチクリーン活動も行います。そしてそれぞれの海洋ゴミはアップサイクルへ。
一方山小屋のない知床連山ではテントを背負っての2泊3日の縦走ツアー。知床の懐の深さを十二分に堪能できます。花の山旅と紅葉の山旅の2本立て開催です。
知床半島先端部の利用にあたって
先端部地区は、国立公園計画上の「利用施設計画」がなく、歩道や車道など一般の公園利用のための施設が設けられていないほか、知床森林生態系保護地域として「自然の推移に委ねる」地域とされているなど、制度上一般の利用者による積極的な利用は想定されていない地域です。そのうえ刻々と変化する海況や風況、低い海水温や高密度なヒグマの生息等極めて厳しい自然条件が存在する地域であり、一般的な利用に関する安全性や快適性は全く保証されません。
また、先端部地区に立ち入る「利用者」は、これら過酷な条件に自らの力だけで対処できる極めて高度な技術と体力及び判断力が求められ、全ての行動に自己の判断が要求され、その結果は全て自己の責任に委ねられることを十分に自覚することが求められます。
■自然環境への配慮
先端部地区の原始的な自然環境が損なわれることのないよう、「利用者」は自然環境の保護に対する意識を高く持ち、自然環境へのインパクトを最小限にするよう努めること。
■他の「利用者」への配慮
次に訪れる「利用者」が先端部地区ならではの静寂かつ原始的な自然体験が味わえるよう、利用の痕跡を残さず来た時と同じ状態にすること。また、他の「利用者」の静寂かつ原始的自然体験を損なうような行為は行わないこと。
■動力船による上陸禁止
動力船による上陸利用は、貴重な植物群落や野生鳥獣の生息地である知床岬一帯の自然環境を保護するため行わないこと。
■自己責任
先端部地区は、整備された道等の施設はないうえ、極めて厳しい自然条件が存在する地域であり、これら過酷な条件に自らの力だけで対処できる極めて高度な技術 と体力及び判断力が求められ、また、その結果は全て自己の責任に委ねられることを十分に自覚すること。なお、事故が発生した場合は、連絡手段や避難・通信設備は整っておらず、救助の際には莫大な費用と時間を要するだけでなく、生死にかかわる状況になることを認識すること。
■情報収集等
先端部地区の利用にあたって適用される関係法令、規則等を十分に理解・学習し、これらを遵守すること。また、事前にルサフィールドハウス、知床羅臼ビジターセンターまたは知床自然センターから、リスクの軽減に関する情報及び利用に関する情報を入手し、十分な理解・学習を行うとともに、これらに対処する技術の習得に努めること。
回収したプラスチックと漁具の行方は?
最近海洋プラスチック問題がクローズアップされてきていますが、知床半島も例外ではなく、その上地域柄シケで流された漁具も漂着ゴミとして一部分回収されないままとなっています。
それらを回収しようとしたら莫大な費用がかかるのは当然ですが、そもそも知床半島先端部は道路すらないので陸送はできず、また環境保全の立場から動力船による海からの上陸も認められておりませんので海上輸送もできません。
この現状の中唯一半島先端部へアプローチできるのがシーカヤックです。知床岬シーカヤックエコツアーではシーカヤックの特性を十分活用し、知床ならではのワイルドキャンプを楽しみながらプラスチック&漁具を回収します。回収場所はカヤック上陸地点の状況に合わせてその時々に判断します。
■製品化ルート
〈回収したプラスチック〉→選別→粉砕→加工→トレーやアクセサリーへの製品化→販売
〈浮き玉等の漁具〉→リサイクル販売
■活動フロー
知床岬シーカヤックエコツアー→海洋プラスチック&漁具回収→製品化→販売→収益→製品化費用・回収費用・次のエコツアー継続費用へ